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Gemini 4が来たので、GoogleのAIの歩みをたどってみた

タブレットを持った川登が、左から右へ続く飛び石の道を歩きながら振り返っている。飛び石の上には猫、碁盤、小さなチップ、論文の束が順に置かれ、いちばん右の石の上で星が光っている

Googleが「Gemini 4」を出しました!

正確には「Gemini 4 Argon(アルゴン)」。Gemini 4 の最初の1本です。 発表はアメリカの9月30日、日本時間だと10月1日の朝5時でした。

…と言っても、今日すぐ使えるわけじゃないんですよ。 そのあたりも含めて、まとめておきます。

ついでに、せっかくなので「GoogleのAIって、そもそもどこから来たの?」というのも、たどってみました。 これが思ってたより面白かったです。

📌 何が発表されたの?

何があった

Gemini は、GoogleのAIです。 ChatGPT みたいに、話しかけると答えてくれるAIですね。 その4代目の最初の1本が「Argon」です。

得意なのは「長い仕事」。公式の発表では、こんな仕事が挙がってます。

  • 実際のソフトウェア開発
  • 法律やお金まわりの、会社の書類仕事
  • サイバー攻撃から守る仕事

数字でいちばん分かりやすいのは、一度に書き出せる量です。 これまで「6.4万トークン」だったのが、「100万トークン」になりました。

約15倍です。📈

トークンというのは、AIが文章を数えるときの単位です。 ざっくり「文字数みたいなもの」と思っておけば大丈夫です。

ちなみに、名前が「Pro」じゃなくて「Argon」になった理由は、Googleは説明していません。 …気になる。

何が変わる

今のところ使えるのは、「Fairwind Program(フェアウィンド・プログラム)」に入っている、審査を通ったサイバー防御の担当者だけです。

次に、お金を払って API(プログラムからAIを呼び出す窓口)を使っている人と、Googleでいちばん高いプラン「Google AI Ultra」の人に広げる予定。 ただ、「できるだけ早く」とだけ書いてあって、日付はまだ出ていません。

ふつうの人がアプリで使えるようになる日は、まだ分からない、ということです。

試すなら

Argon は、まだ触れません。 報道では、今 Ultra を契約しても使えないそうです。 なので、慌てていちばん高いプランに入らなくても大丈夫だと思います。

今の Gemini なら、無料で触れます。

  • gemini.google.com を開くか、Gemini のアプリを入れる
  • Google のアカウントでログインする
  • 日本語でそのまま話しかける

無料のプランでも「3.6 Flash」と「3.1 Pro」が使えます(回数の制限あり)。 有料は月725円(AI Plus)、2,900円(AI Pro)、14,500円から(AI Ultra)です。

まとめると: Gemini 4 はすごそうですが、今はまだ一部の人だけ。ふつうの人は、今の無料版で十分です。

出典:Google 公式ブログ(英語)/Google 公式ブログ(日本語)/Gemini の料金ページ/名前の理由と Ultra の件は報道(ITmedia・経営AX)

🕰 GoogleのAI、ここまでの道のり

Google って、検索の会社だと思っていませんでした? 私もそう思っていました。

でも調べてみたら、今のAIブームの「土台」の部分、けっこうGoogleが作っているんですよ。 年表にすると、こうなります。

  • 1998年8月 Google 設立。最初のオフィスはガレージ
  • 2012年6月 教えてないのに、AIが「猫」を見分けるようになる
  • 2014年1月 イギリスのAI企業「DeepMind(ディープマインド)」を買収
  • 2016年3月 囲碁のAI「AlphaGo」が、トップ棋士の李世乭(イ・セドル)さんに4勝1敗
  • 2016年5月 AI専用のチップ「TPU」を発表(その時点で、もう1年以上社内で使っていた)
  • 2017年6月 論文「Attention Is All You Need」。今の生成AIの土台「Transformer」が生まれる
  • 2023年2月 対話AI「Bard」を発表
  • 2023年4月 社内のAIチーム「Brain」と DeepMind がひとつになり、「Google DeepMind」に
  • 2023年12月 「Gemini 1.0」を発表
  • 2024年2月 Bard の名前を「Gemini」に変える
  • 2024年10月 タンパク質の形を予想するAI「AlphaFold」で、DeepMind のハサビスさんとジャンパーさんがノーベル化学賞
  • 2025年11月 「Gemini 3」。発表したその日から検索にも入る
  • 2026年9月 「Gemini 4 Argon」(今回)

この中から、へえ、となった話を2つ。

🐈 教えてないのに、猫を見つけた(2012年)

YouTube の画像を、ひたすら見せただけ。 「これは猫です」とは一回も教えてないのに、AIの中に猫に反応する仕組みができあがったそうです。

使ったコンピューターは、CPU 16,000コア分。 …猫のために。

AIが「自分で覚える」ことを見せた、有名な実験です。

⚫ 囲碁の「1万分の1」の一手(2016年)

AlphaGo と李世乭さんの対局。2局目の37手目。 人間なら1万分の1の確率でしか打たない手だったそうです。

李世乭さんは、この手を見て「AlphaGo は創造的だ」と考えを改めたそうです。 この対局、世界で2億人以上が見てたらしいです。

出典:Google の沿革/猫の実験(Google 公式ブログ)/AlphaGo(Google DeepMind)/Transformer の論文/Gemini 1.0 の発表/ノーベル化学賞(Google DeepMind)/DeepMind の買収・Gemini 3 の件は報道(TechCrunch・CNBC)

💬 今日のひとこと

猫、囲碁、チップ、論文、ノーベル賞。 並べてみると、今の Gemini になるまでに、ずいぶん寄り道してるんですよね。

しかも、2017年の論文で生まれた Transformer。 ChatGPT の「GPT」の「T」は、この Transformer のことです。 ライバルの道具の土台まで作ってたって、なんか不思議な話です。

Gemini 4 がふつうに使えるようになったら、また触って書きます。 そんな、GoogleのAIの話でした。

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