本文へ移動する

24時間はたらくAIの分身「dots」を、OpenAIが発表しました

夜、川登がひざ掛けをかけて、ソファでうたた寝している。となりの机では、光る丸い助手がノートパソコンに向かって仕事をしていて、窓の外には三日月と星が見える

OpenAIが、「24時間はたらくAI」を出しました。

名前は「dots(ドッツ)」。 9月29日(アメリカ時間)に、開発者向けのイベント「DevDay」で発表されました。

話しかけたら答えるだけじゃなくて、こちらが寝ている間も、自分で仕事を進めてくれる。 …ちょっと未来の話みたいですが、もう使い始めている人がいるんですよ。

📌 何が発表されたの?

何があった

dots は、ChatGPT の中に住む「自分専用のAIの助手」です。

ふつうの ChatGPT との違いは、こんなところです。

  • 自分のパソコンを持っている:インターネットの向こうに、dots 専用のパソコンとブラウザがあります
  • ずっと動いている:頼んだ仕事を、24時間進められます。いくつもの仕事を同時に抱えられます
  • ほかのアプリとつながる:4,000以上のアプリと連携できます
  • だんだん覚える:一緒に仕事をするほど、こちらの好みや考え方を覚えていきます

話しかける場所は、ChatGPT のほか、仕事のチャットの Slack や Teams でも大丈夫。 音声で話すこともできます。

OpenAIが紹介している例が、ちょっと面白いです。 試しに使っていた人の dots が、「出版社への請求書を出し忘れている」ことに気づいて、請求書を用意。 本人が OK したあとで、送ったそうです。

dots には、それぞれ名前と色を付けられます。 下は OpenAI の紹介画像で、ピンクの dots「Iggy(イギー)」が働いている場面です。

「前回の公開のあと、iOS のβ版のチェックリストが見つからないという声が来ています。調べたら、新しく使い始めた人の画面のメニューから消えていました。直しましょうか?」と、Iggy のほうから声をかけています。 人が「お願い。直したら、取り込む前に見せてね」と返すと、直して確認をお願いしてくる。そんなやりとりです。

ピンク色のふわふわしたキャラクターのdots「Iggy」と人が、英語でチャットしている画面。右側には、アプリの公開前のチェックリストが表示されている
出典:OpenAI「Introducing dots」より引用

頼まれる前に、気づいてくれる。 ここが、これまでのAIとのいちばんの違いです。🤖

何が変わる

使えるのは、今のところ有料のプランの人だけです。

  • 個人向けの「Pro」
  • 会社向けの「Business Premium」
  • 大きな会社向けの「Enterprise」(管理者がオンにしたとき、お試し版として)

最初の1体は、プランの料金の中に入っていて、追加のお金はかかりません。 dots との会話は、ChatGPT の回数の上限にも数えられないそうです。

報道では、Pro は月100ドルから。日本も、使える地域に入っているそうです。 ヨーロッパの国々・スイス・イギリスは、今のところ対象外です。

OpenAIは「もっと多くの人に広げる予定」と書いていますが、日付はまだ出ていません。

試すなら

Pro か Business Premium の人は、パソコンの ChatGPT から最初の dots を作れます。 名前を付けて、使っているアプリをつないで、自己紹介してもらうところから始まります。 作ったあとは、スマホのアプリからも話しかけられます。

それ以外の人は、今は待ちです。 dots のためだけに、慌てて高いプランに入らなくても大丈夫だと思います。

まとめると: dots は「頼む前に気づいて動くAI」です。今は Pro など一部の人だけ。ふつうの人は、広がるのを待ってからで十分です。

出典:OpenAI 公式発表「Introducing dots」(英語)/DevDay 2026 のまとめ(英語)/ITmedia NEWS/Pro の金額と日本の件は報道(BetaNews・ウェステリア)

🔐 AIに、どこまで任せていいの?

勝手に動くAIと聞くと、ちょっと怖いですよね。 まず、そこが気になる人も多いと思います。

OpenAIの説明では、こんな決まりがあります。

  • こちらのパソコンとは別:dots は自分専用のパソコンで動きます。こちらのパソコンは、つなぐと決めたときだけ使います
  • 見て回るだけのときは、何も変えない:頼まれていない時間に「何か手伝えることはないか」を探すときは、見るだけ。メッセージを送ったり、中身を書き換えたりはできません
  • ルールを決められる:「これは勝手にやっていい」「これは聞いてから」「これはやらないで」を、自分で決められます
  • 大事なことは、本人がやる:パスワードの変更などは、いつも本人の仕事です
  • 止める仕組みがある:危なそうな動きを見つけたら、OpenAI 側で dots の仕事を止められます

それでも、OpenAI自身が「dots はまちがえることもあるので、大事な仕事は必ず確かめて」と書いています。

AIに任せる。でも、最後は人が見る。 結局、そこは変わらないみたいです。

出典:OpenAI 公式発表「Introducing dots」(英語)

📎 同じ日に、もう1つ

同じ DevDay で、新しいAI「GPT-6.1 Sol(ソル)」も出ています。

プログラムを書く仕事などで、いちばん上のモデル「GPT-6 Astra(アストラ)」に近い力があるのに、プログラムから使うときの料金は5分の1。 会社がAIを組み込んだサービスを作るときに、ぐっと使いやすくなります。

ChatGPT では、Plus 以上の人が「ChatGPT Work」と「Codex」で使えます。 ふだんのチャットには、まだ入っていません。

出典:OpenAI 公式発表「Introducing GPT-6.1 Sol」(英語)

💬 今日のひとこと

「頼む前に気づいてくれる」って、人の仕事でもいちばんありがたいところなんですよね。 請求書の出し忘れ、身に覚えのある人も多いんじゃないでしょうか。

ただ、何でも任せられる相手ほど、何を任せるかを決めるのは自分です。 AIが賢くなるほど、「ここは自分が見る」という線引きのほうが大事になる気がします。

Pro 以外にも広がったら、触ってまた書きます。

AIを仕事に入れてみたい方へ。 とわラボでは、AIの使い方のご相談や、AIを使ったWEBアプリづくりを承っています。お問い合わせはこちら

ほかの記事

記事の一覧へ