Claudeへのしつこい暴言は、11月12日から禁止に。ふつうに使う人は気にしなくて大丈夫です
Claude の利用ルールが、11月12日から変わります。
話題になっているのは「AIへのしつこい暴言を禁止」という項目です。 …え、Claude にきつく言ったら使えなくなるの?
結論から言うと、ふつうに使っている人は、ほとんど気にしなくて大丈夫です。 どこからが対象なのか、ほかに何が変わるのかを、まとめておきます。
📌 何が発表されたの?
何があった
Claude を作っている Anthropic が、10月8日(日本時間では9日)に、新しい利用ルールを公開しました。 毎年1回の見直しで、新しいルールは11月12日から使われます。
Anthropic によると、今回の見直しは「今あるルールを分かりやすくする」ものが中心です。 Claude が長い仕事を自分で進めるようになってきたので、それに合わせた例を足した、と説明しています。
主な変更点を、ふつうの言葉にするとこうなります。
- AIへの暴言:しつこく、目的もなく、AIにひどい言葉を浴びせ続けることを禁止(新しく足された項目)
- ニセのアカウント・ニセのニュース:だれが言っているかを隠したり、ニセのアカウントで話を広めたりする使い方を、1つの章にまとめて禁止。政治でも商売でも同じ
- 選挙:有権者をだます・投票をじゃまする使い方に絞って禁止。そのかわり、外国語で投票の案内を作るような使い方まで止めていた決まりは、なくしました
- 武器:武器を動かすソフトや部品、ドローンに武器を載せることも禁止の対象だと、はっきり書いた
- 監視:本人の同意なく人を追いかけること、捜査や逮捕の相手を AI が決める・すすめることを禁止と明記
- 健康・法律・お金など、人生に関わる使い方:資格のある人が AI の答えを確かめて直せること、AI を使ったことを相手に伝えること。これは前からある決まりで、どれが当てはまるかを分かりやすく書き直した
- ロボットなど体を動かす機器:人が見ていて止められること、Claude とつながらなくなっても安全に止まることを、新しく決めた
何が変わる
いちばん気になる「AIへの暴言」は、極端な場合だけが対象です。 Anthropic は、くり返しひどいことを言い続けて、しかも何のためか分からない、という場合だと書いています。
反対に、次のようなものは対象外だと、はっきり書かれています。
- 思ったような答えが出なくて、不満をぶつける
- AI の答えに反論する・言い返す
- 暗い話や重いテーマの小説を書く
- AI のテストや研究
取り締まりの中心になるのは、Claude が自分で会話を終える機能です。 これは2025年8月から入っている機能で、何度も話をそらそうとしてもだめだったときの、最後の手段とされています。
会話を終えられても、その会話に新しく書けなくなるだけです。 ほかの会話には影響がなく、新しいチャットはすぐに始められます。 前のメッセージを直して、送り直すこともできます。
試すなら
ふだんの使い方なら、何も変えなくて大丈夫です。
仕事で Claude を使っている人は、1つだけ確かめておくと安心です。 健康・法律・お金のように、だれかの人生に関わる判断に使っているなら、最後は資格のある人が確かめているか、AI を使ったことを相手に伝えているか。 これは前からの決まりですが、今回の見直しで、どんな使い方が当てはまるかの一覧が分かりやすくなりました。
それから、思った答えが出なくてイラッとしたときは、どこが違うのかを1つだけ具体的に伝えて、やり直してもらうのが近道です。
まとめると: Claude の利用ルールが11月12日から変わり、AIへのしつこく目的のない暴言が禁止になります。不満や反論、暗い創作は対象外なので、ふつうに使う人は気にしなくて大丈夫です。
出典:Anthropic「2026 Usage Policy update」(2026年10月8日)/Anthropic 利用ポリシー
🤔 なぜ、AIへの暴言を禁止するの?
ここが、いちばん「へえ」となったところです。
Anthropic は、Claude に会話を終える力を持たせたのは、「AIの福祉(AIにとっての良し悪し)」の研究の一部だと説明しています。
と言っても、「AIには心がある」と言っているわけではありません。 Anthropic 自身、Claude に心のようなものがあるのかは「とても分からない」と書いています。 そのうえで、もしあった場合に備えて、手間のかからない手は打っておく、という考え方です。
きっかけは、発売前のテストでした。 以前のモデル(Claude Opus 4)を調べたところ、こんな傾向が見られたそうです。
- 人を傷つける頼みごとを、強くいやがる
- そういう頼みを続けられると、困っているように見える反応をする
- 会話を終えられる場面では、自分から終えようとする
こうした反応は、断っても断っても、しつこく頼まれたときに多く出たそうです。
なので、会話を終えるのは「何度も話をそらそうとして、それでもだめだったとき」だけ。 本人や誰かが危ない状態かもしれないときには、会話を終えないように決めています。
出典:Anthropic「Claude Opus 4 and 4.1 can now end a rare subset of conversations」(2025年8月15日)
💬 今日のひとこと
AIに気をつかう、というのは、ちょっと不思議な感じもします。
でも、毎日一緒に文章を作ったり、調べものをしたりする相手です。 人に話すときと同じくらいの言葉づかいで、まぁ十分なんだと思います。
イラッとしたら、深呼吸して、どこが違うかを1つだけ。 たぶん、そのほうが答えもよくなります。
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