25年以上解けなかった暗号の謎を、Claudeが30分足らずで。答えは「ただの時刻」でした
25年以上、だれにも解けなかった謎を、Claudeが解きました!
かかった時間は、30分足らず。 答えは「ただの時刻」でした。
📌 何が発表されたの?
何があった
ネットで買い物をするときなどに、やりとりを守ってくれている暗号があります。 この暗号には、あらかじめ決められた「もとになる数字」があります。
ところが、その数字をどうやって決めたのかは、ずっと説明されていませんでした。 作った人たちも、くわしいことは覚えていませんでした。
Anthropicが10月16日(アメリカの時間)に、その答えを発表しました。
答え:1997年〜1998年の、パソコンの時計の時刻から作った数字でした。
たとえば、くじの番号を、そのときの時計の時刻をもとに決めるようなものです。 特別なことは何もしていない、ごくふつうの作り方でした。
何が変わる
結論から言うと、私たちがすることは何もありません。
暗号が破られた、という話ではないんです。 むしろ、安心できる結果です。
作り方が分からなかったので、長いあいだ「わざと弱い数字を選んで、こっそり解読できるようにしたのでは?」と疑われていたんです。
でも、答えはただの時刻。 だれでも同じ手順で作り直せるので、こっそり仕掛けを入れるのは難しい、とAnthropicは説明しています。
試すなら
することはありません。 Anthropicも「楽しい謎解きの結末として読んでください」と書いています。
まとめると: ネットの暗号のもとになる数字の作り方を、Claudeが30分足らずで突き止めました。答えは、1990年代の時計の時刻。暗号が破られたわけではなく、「何か仕掛けがあるのでは」という心配が小さくなる結果です。
出典:Anthropic「Claude reveals ECDSA curve origins」(2026年10月16日)
🔍 どうやって解いたの?
この謎には、有名な噂がありました。
「おふざけの合言葉から作った。『ボブとジェリーに昇給を』みたいな文だったと思う」。 数字を作ったとされる人が、2015年にこう話していたんです。
多くの人がこの合言葉を探しましたが、見つかりませんでした。 噂のほうが、まちがっていたんです。
Claudeは、探し方を変えました。
- 合言葉を探すのをやめて、「当時のプログラムは、どうやって数字を作っていたか」から考えた
- 昔のプログラムで作った数字には、見分けのつく「くせ」が残る。そのくせが、問題の数字にも見つかった
- そこから逆にたどっていくと、出発点はどれも当時の時刻だった
おもしろいのは、見つけたときのClaudeの反応です。 Anthropicが公開したClaudeの考えを、ざっくり訳すとこうです。
「すごい、25年来の謎が解けた。…いや、待てよ。こんな単純なことが25年も見つからなかったなんて、おかしくないか? もしかして、これはテスト用の環境なのでは?」
そのうえで計算を確かめ直し、「偶然ではありえない。本物の発見だ」と結論しています。 うまくいきすぎたときほど、まず疑ってみる。人の研究者と同じですね。
ただ、謎がすべて解けたわけではありません。1つだけ、まだ説明のつかない数字が残っています。 なお、この謎には懸賞金(3万6,864ドル)がかけられていて、インターネットの安全に取り組む団体に寄付されるそうです。
出典:Anthropic「Claude reveals ECDSA curve origins」(2026年10月16日)
💬 今日のひとこと
25年分の「何か隠しているのでは」の答えが、「ただの時刻でした」。 思わず笑ってしまいました。
人が合言葉を探し続けていたのに対して、AIは探し方そのものを変えました。 答えよりも、そこが印象に残っています。
行き詰まったら、探し方を変えてみる。 ふだんの仕事でも使えそうな考え方です。
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