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AIが働く時間は、人の6倍に。Anthropicが自分の会社の「働き方の変化」を数字で出しました

川登がクリップボードとペンを持ち、口を開けて笑いながらチェックしている。左では、白くて丸い小さなロボット6体が机に並んで、それぞれ光る画面で作業している。1体は顔を上げて、小さな吹き出しを出して待っている。上には丸い壁時計

AIを作っている会社の中では、もうAIのほうが長く働いているそうです。

Claude を作っている Anthropic が、自分の会社の中で働き方がどう変わったかを、数字で出しました。

AIが働く時間は、人の6倍。 いっぽうで、技術職の若手の採用は、大きく減っていました。

📌 何が発表されたの?

何があった

10月16日、Anthropic が「社内の雇用は、どう変わっているか」という報告を出しました。

使ったのは、自分の会社のデータです。 雇用の記録、AIの使われ方の記録、仕事の量の数字、社員アンケート、採用の記録。 それに、社員17人への聞き取りもしています。

Anthropic の社内で起きたこと

AIが人を追い越した

3月

働いた時間の合計で、2026年

8月には

6倍

社員が動かすAIの作業時間は、人の6倍

技術職の採用のうち若手

27→9%

採用した技術職のうち、若手の割合

AIが長く働くほど、若手の入り口は狭くなっていました

  • AIの作業時間:2026年3月に、AIが働いた時間の合計が、はじめて人を上回った。8月には、社員が動かしているAIの作業時間が、人の6倍に
  • 仕事の量:エンジニア1人あたりの作業の提出(コミット)が、半年前の5倍に。法務・経理・営業でも、こなす件数が増えた
  • 若手の採用:技術職の採用のうち若手の割合は、27%から9%に。技術職の社員のうち若手も、21%から14%に

何が変わる

AIを本気で使っている会社では、人は「自分で作業する」より、「AIに頼んで、確かめる」側に回っている、ということです。

採用のときに見るところも変わっていました。 面接の評価で「AIの使い方」に触れた割合は、2024年は技術職で約5%、それ以外で約7%。 それが2026年には、技術職で約3倍、それ以外で約4倍になっています。

試すなら

この報告で目立つのが、AIへの「指示書」の増え方です。 社員がAIに渡しておく、決まった手順の文書が、2025年7月の数百から、1年で8,500に増えていました。

まずは、いつもAIに頼んでいることを1つ、手順の文章にして残してみてください。 次からは、それを渡すだけで済みます。

AIに貼る文(いつもの作業のあとに)

今やった作業の流れを、次にあなたに渡す「手順書」にまとめてください。
目的、手順、気をつけること、できあがりの形、の順で書いてください。

まとめると: Anthropic の社内では、2026年3月にAIの作業時間が人を追い越し、8月には6倍になりました。いっぽうで、技術職の採用のうち若手の割合は27%から9%に減っています。

出典:Anthropic「How employment is changing at Anthropic」(英語、2026年10月16日)

🧭 人の仕事は「頼んで、確かめる」へ

おもしろいのは、AIが増えて、人がひまになったわけではないところです。

AIとのやりとりの時間のうち、約80%は、AIが人の返事を待っている時間でした。 社員が、自分の動かしたAIの出力を全部読もうとすると、週の半分以上かかるそうです。

AIの担当と、人の担当

AIの担当

  • 書く
  • 処理する
  • 何時間も動く

人の担当

  • 頼み方を書く
  • 見張る
  • 確かめる

人の側の仕事は、AIとのやりとりの10%から22%に増えました

報告では、AIのための手順を作ったり、AIの作業を見張ったり、出力を確かめたりする仕事を「メタワーク」と呼んでいます。 これが、2025年の秋の10%から、2026年の春には22%に増えていました。

会議の時間も、1年で20%増えています。 AIに任せるほど、人どうしで「何を、どう任せるか」を決める時間が要る、ということかもしれません。

⚠️ 報告が書いている注意点

この報告は、Anthropic 自身が、注意点もきちんと書いています。

この数字を読むときの注意

  1. AIに特化した、特殊な会社の話ほかの会社に、そのまま当てはまるとは限らない
  2. 若手が減ったのは、AIのせいとまでは言えない報告は、数字の並びを示しただけで、原因とまでは言えないとしている
  3. 仕事の量は、質と同じではない会社が急に大きくなった影響もある。AIのまちがいは、人のより見つけにくいことも

そのうえで報告は、会社だけでは、若手の採用が減ることは防げないとも書いています。 学び直しや収入の支えなど、国の仕組みが要る、という考えです。

社員が「2030年には、AIが自分の仕事の75%をする」と見込んでいるのに対し、ほかのアメリカの人の見込みは28%でした。 AIのいちばん近くにいる人ほど、変化を大きく見ているんですね。

出典:Anthropic「How employment is changing at Anthropic」(英語、2026年10月16日)

💬 今日のひとこと

「AIが人を待っている時間が80%」。 AIを待たせているのは、こちらの確認だった、というのは考えさせられます。

とわラボのような小さな会社でも、AIに作業を任せるほど、「頼み方」と「確かめ方」が仕事の中心になってきました。 手順書を残しておくのは、やっぱり大事みたいです。📝

若い人の入り口が狭くなる話は、気になるところです。 AIを使いこなす若い人が、ちゃんと活躍できる場所が増えるといいなと思います。

AIを仕事に入れてみたい方へ。 とわラボでは、AIの使い方のご相談や、AIを使ったWEBアプリづくりを承っています。お問い合わせはこちら

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