AIも使って見つかったPHPの穴「php2shell」。サイトを持っている人が今日確かめること
ホームページを裏で動かしている「PHP(ピーエイチピー)」に、大きな穴が2つ見つかりました。
ログインしなくても、ネット越しにサーバーを乗っ取られるおそれがある穴です。 WordPress も PHP で動いているので、ブログやお店のサイトを持っている人には他人ごとではありません。
10月21日の夜(日本時間)に、直した版はもう出ています。 この穴が見つかるまでに AI がどう使われたかと、サイトを持っている人が今日確かめることをまとめます。
📌 何が起きたの?
何があった
PHP は、Webサイトの裏側で動くプログラムの言葉です。 WordPress のブログも、ネットショップも、その多くが PHP で動いています。 報道では、世界のサイトの約7割が PHP を使っているそうです。
その PHP に、2つの穴が見つかりました。 「php2shell」という呼び名で広まっています。
PHP の公式によると、ログインなしで、外からサーバーに好きな命令を実行させられるおそれがあります。 深刻度は10点中9.2で、いちばん上の「Critical(重大)」です。
数字で見る php2shell
見つかった穴
2つ
どちらも乗っ取りのおそれ
深刻度
9.2
10点中・Critical
PHPを使うサイト
約7割
世界・報道による
見る人ではなく、サイトを持っている人の話です
直した版(8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35)は、10月21日の夜(日本時間)に出ました。 もとは22日に出す予定でしたが、穴の情報が先にネットに漏れたため、1日早めたそうです。
何が変わる
日本でも大きな騒ぎになりました。 報道では、高市首相が X で「今夜に対応して頂きたい大至急のお願いです」と呼びかけています。
BASE や pixiv など、多くのサービスが念のため一時止まりました。 エックスサーバーやロリポップなどのレンタルサーバーも、緊急のメンテナンスに入っています。
「攻撃しようとする動きがある」という報告は、いくつかのセキュリティ会社から出ています。 ただ、IPA(情報処理推進機構)は21日の時点で「悪用した攻撃を確認しているわけではありません」としています。
試すなら
サイトを見るだけの人は、やることは基本的にありません。 PHP はサイトを持っている側のサーバーで動くものだからです。
自分のサイトや、お店のネットショップを持っている人は、このあとの「今日やること」を見てください。
まとめると: WordPress なども動かす PHP に、サーバーを乗っ取られるおそれのある穴が2つ見つかりました。10月21日の夜に直した版が出ています。サイトを持っている人は、今日のうちに確かめておくと安心です。
出典:PHP 公式「PHP 8.5.12 / 8.4.27 / 8.3.36 / 8.2.35 Released」(英語、2026年10月21日)/The PHP Foundation(英語、2026年10月21日)/IPA「【事前準備のお願い】PHPのセキュリティリリース公開予定について」(2026年10月21日)/報道:ITmedia NEWS・共同通信(Yahoo!ニュース)
🤖 AIも使って見つけた穴だった
今回の穴は、AI を使った調べの中から報告されています。
PHP の運営団体によると、2026年8月に、セキュリティ会社の研究者と OpenAI が、同じ日に別々に報告しました。 8月の終わりには、セキュリティ会社の Wiz からも、別の攻め方が報告されています。 OpenAI の「Codex Security」の名前も、お礼の欄に入っています。
ただ、最初の兆しを見つけたのは人です。 2024年に、PHP の開発者が別の直しをしている途中で、問題の芽に気づいていたそうです。
見つかってから、直るまで
- 2024年:人が問題の芽に気づくPHP の開発者が、別の直しの途中で
- 2026年8月:AI も使った調べで報告研究者・OpenAI・Wiz などから
- 10月21日:直した版が出る情報が漏れたため、1日早めて
AI は見つける手伝い。直したのは人です
PHP の運営団体は、AI について「報告を確かめたり、仕分けたりするのを助けてくれる。ただ、判断と直しはすべて人がしている」と書いています。 AI を使った調べが広がって、届く報告の数も大きく増えたそうです。
AI で穴が早く見つかるのは、よいことです。 でも、同じ力は攻める側も使えます。 直した版が出たら、「あとで」ではなく「その日のうち」に当てる時代になってきました。
出典:The PHP Foundation「Today's PHP security release and how we're strengthening PHP security」(英語、2026年10月21日)(2026年10月22日に確認)
✅ サイトを持っている人が今日やること
レンタルサーバーを使っているなら、PHP そのものを直すのはサーバーの会社です。 エックスサーバーは、22日の朝に PHP 8.2〜8.5 の直しを全部のサーバーに当て終えたと案内しています。
自分でやることは、「確かめること」が中心です。
サーバーの会社がやること、自分がやること
サーバーの会社
- PHP そのものを直す
- お知らせを出す
自分
- 契約先のお知らせを見る
- PHP のバージョンを確かめる
- 古ければ切り替える
- 制作会社に1通聞く
右側は、サーバーの会社はやってくれません
PHP のバージョンは、レンタルサーバーの管理画面で見られます。 WordPress なら、管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」でも見られます。
8.1 より古い版は、PHP の公式からはもう直しが出ません。 8.2 も、2026年12月31日でサポートが終わります。 古い版だったら、バックアップを取ってから、8.3 以上に切り替えるのがおすすめです。 切り替えると、古いプラグインが動かなくなることがあるからです。
サイトを制作会社に任せている人は、「PHP の php2shell の件、対応済みですか?」と1通聞いておくと安心です。
サイトヘルスの「サーバー」の欄を写して AI に見せれば、今の版が直した版かどうかを確かめるのも手伝ってくれます。
ChatGPT や Claude に貼る文(PHP の版を確かめる)
WordPress のサイトヘルスの「サーバー」の欄を、下に貼ります。 PHP の版が、2026年10月21日に出た修正版(8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35)か、それより新しいかを判定してください。 古い場合は、レンタルサーバーの管理画面で何を確かめればよいかを、順番に教えてください。 (ここにサイトヘルスの「サーバー」の欄を貼る)
⚠️ ネットに出回っている「攻撃のプログラム」は、試しに動かさないでください。 偽物や、ウイルスが混ざっていることがあります。確かめるのは、管理画面での版の確認までにしておきましょう。
出典:PHP 公式(英語、2026年10月21日)/エックスサーバー お知らせ/窓の杜(2026年10月22日に確認)
💬 今日のひとこと
AI が穴を見つけて、人が直す。 今回は、その順番がうまく回った例だと思います。
ただ、情報が漏れて、直す時間は1日短くなりました。 見つけるのが速くなるほど、直すほうも速さが要ります。
サイトを持っている方は、今日のうちに一度だけ、PHP の版を見ておいてください。🔧
AIを仕事に入れてみたい方へ。 とわラボでは、AIの使い方のご相談や、AIを使ったWEBアプリづくりを承っています。お問い合わせはこちら